J2のFC町田ゼルビアオーナーの親会社サイバーエージェントの藤田晋社長は、11日のサポーターミーティングでチーム名を「FC町田トウキョウ」に改名すると発表した件に関し、18日、20年は名称、ロゴ含め現行のままで行くと発表した。

参加者から反対が多かったこと、段取りが悪かったことで保留としていたが、20年は新クラブハウスを建設中の時期ということもありサポーターと心を1つにして戦うため、現行のままという判断をしたという。

その上で、藤田氏は「FC町田トウキョウ」の名前を使うことは難しいとの認識も示し「『町田』を軸にチーム名に『東京』を入れ『ゼルビア』を残すことで良い着地が目指せるのではと考えています」と、FC町田ゼルビアに東京の文言を加えることで、クラブのリブランディングを図っていく考えを示した。

「FC町田ゼルビアサポーターの皆さま、こんにちは。オーナーという肩書を戴いている藤田晋です。既にご存知の通り、先週金曜日にサポーターミーティングを開催し、私から名称変更の方針をご説明をさせて頂きました。そこで参加された皆さまから反対の声が相次いだこと、我々のそこに到るまでの段取りが悪かったことで、その場では『保留』という判断にしましたが、来シーズン(2020年シーズン)に関しては、リーグとも協議し、熟慮した結果、名称、ロゴなど現行のままで継続とさせて頂きます。ちょうど2020年は新しいクラブハウスを建設中の時期でもあるので、この間に時間をかけて多くのサポーターの皆さまと意見交換をし、2021年シーズンより皆で一丸となって気持ちよく新たなスタートを切りたいと願っています」

「一年保留が続くことで、自分たちの応援している『ゼルビア』の名称がどうなるのか、不安な方も多いと思います。今回、反対意見をくれたサポーターの皆さまの想いは充分に伝わりました。また、ゼルビアを無くす名称変更に強い反発があったことが世の中に知れ渡ったことは、クラブに新たな歴史を刻んだと思います。好感度の面からリブランディングに『FC町田トウキョウ』を使うのは難しくなりましたが、一方で知名度、注目度は上がりました。これをサポーターの皆さんと共にポジティブに持っていけるような着地をなんとか目指したいと考えています」

その上で、藤田氏は「J1で戦えるチームを目指すにあたり、これからも大きな投資を決めなければならない私の立場の難しさは変わらないのですが、現段階では、『町田』を軸にチーム名に『東京』を入れ『ゼルビア』を残すことで良い着地が目指せるのではと考えています。これに関しても様々な意見はあると思いますが、『雨降って地固まる』で、ゼルビアを応援する同志と強く団結したクラブを目指したいです。よろしくお願いします!」と、今後のクラブへの大きな投資の可能性を示唆した。