昨年の全国選手権8強の帝京長岡は、新潟工を5-0と圧倒。J2町田ゼルビア加入が決まったFW晴山岬(3年)が2得点を挙げ、得点能力の高さを見せつけた。

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これが、J2町田加入を決めた底力だ。FW晴山が高い技術で2得点を決めた。1-0の前半24分、J2京都入り決定のMF谷内田哲平(3年)の右クロスを、右足で豪快にダイレクトボレー。2-0の前半37分には、右CKに合わせ、ニアに走り込み、バックヘッドでボールのコースを変えて得点した。「県内の高校生には違いを見せなければならない」と、プライド満点の2得点で、後半11分にはピッチを退いた。

今年はU-18日本代表のポルトガル、スペイン遠征で欧州のサッカーを経験した。「代表で試合の流れを読む力がついた。海外での経験は、日本での(ゴール前の)落ち着きにつながっている」。もちろん、得点だけではない。前線からの献身的な守備も晴山のスタイルだ。「チームで一番、走る」と、準決勝でも攻守にフルパワーで臨む。