藤枝MYFCは11試合ぶりの黒星を喫した。ホームでセレッソ大阪U-23に0-1敗退。優位に試合を進めながらも、カウンターで後半ロスタイムに決勝点を献上した。

石崎信弘監督(61)は「立ち上がりからイージーミスが多すぎた。攻め込みながらも、得点が奪えない今季の課題がはっきり出た」と振り返った。

サイド攻撃を軸に相手ゴールに迫った。終盤にはパワープレーもくり出し、相手の約4倍となる、19本のシュートを浴びせるも空砲に終わった。両チーム最多5本を放ったMF安藤由翔(なおと、28)は「勝ちたかった。決めるべき場面で決めきれなかった」と唇をかんだ。

今季3度目の3連勝を逃したが、既に次を見据えている。リーグ戦は残り3試合。次節は23日、ホームでブラウブリッツ秋田と対する。今季の連敗は1度もなく、GK杉本拓也主将(29)は「負けた後が大事。連敗がないからこそ、上位にいられる」。来季J2昇格の資格を持たない藤枝にとって、最大のモチベーションは優勝だ。安藤は「来年以降につなげるため、残り試合を全部勝つ」と力を込めた。逆転優勝に望みをつなげるべく、目指すは勝ち点3のみだ。【古地真隆】