J1磐田は18日、磐田市内で練習を再開した。次節アウェー札幌戦(23日、札幌ド)は、負ければ無条件で来季のJ2降格が決まる。DF大井健太郎(35)は「難しい状況なのは分かっているが、諦めずにやることが大事。勝ち点3を取ることに集中して準備したい」。イレブンは表情を引き締め、黙々とフィジカルトレーニングに励んだ。

チームは16日にFC.ISE-SHIMA(東海社会人1部)との練習試合に臨んだ。45分×3本を行い、それぞれ0-2の状況を設定。勝利のために必要な「得点」に焦点をあてた実戦で、主力組が出場した1本目を含めて2本で“逆転”に成功した。フェルナンド・フベロ監督(45)が「激しさもあり、すごく良い試合だった」と話すなど、一定の手応えをつかんだ。

札幌戦で勝ち点を得ても、他チームの結果次第で“終戦”を迎える可能性もある。それでも今できることは、勝ってJ1残留に少しでも望みをつなぐこと。FW大久保嘉人(37)は「どんな形でもいい。勝ち点3を取れるようにやりたい」と、言葉に力を込めた。【前田和哉】