目標は1年でのJ2昇格だ。今季からJ3に参入するFC今治が26日、今治市内でシーズン方針発表会を行った。岡田武史オーナー(63)は「やるからにはJ2昇格を狙っている」と、2位以内を目標に掲げた。

J2ライセンス取得に必要な1万席以上の新スタジアムは今年10月に着工予定。完成は22年1月と来季には間に合わないが、矢野社長は「新スタジアムの計画があったうえで今のスタジアムの最低照度を約7倍にすれば特例が認められる可能性がある」との見解を示した。昇格が現実味を帯びてくれば、工事に着手する運びだ。

新たなトップパートナーは本店が愛媛のユニ・チャームに決定。安定した収入源にと、FC今治のサッカー哲学に基づいた指導法「岡田メソッド」を事業化する。この日のサポーターに公開された第1部には、約700人が駆けつけるなど、初のJリーグに向けて機運は高まっている。今季スローガンは「深化成長」。地域との関係もさらに深めながら、一体となって1歩ずつ上り詰めていく。

○…スペイン人のリュイス・プラナグマ新監督は、東京U-23とのJ3開幕戦(3月8日、夢スタ)の必勝を期した。すでに今治で指導を開始しており「選手とファンが温かなクラブ、街」と笑顔。岡田オーナーから人間性も評価される39歳の若き指揮官は「まずは第1戦に全力を注ぐ。たくさんチャンスを作ってゴールできるチームを作っていきたい」と意気込んだ。