セレッソ大阪の宮崎キャンプ8日目は強風、雷注意報が出る大荒れの天気となった。飛行機も宮崎空港に着陸できず、引き返すなどの悪天候だった。昨季リーグ戦でチーム最多の7得点を挙げたMF奥埜博亮(30)は「天候はしょうがないんで」と横殴りの雨も気にせず、南国のピッチを駆け回った。

昨年ベガルタ仙台から移籍。4月の3試合連続無失点や7~8月の3試合連続勝ち星なしのとき、状況を打開し、勝利を呼び寄せたのが奥埜のゴールだった。「苦しいとき、うまくいかないときに、全員がチームとしてやってきた結果」とチーム力で取った得点だと強調した。

運動量はチームトップクラス。新シーズンでもその活躍が期待される。「(キャンプで)しっかり1年戦える体を作る。開幕のスタートに絡んでいけたら」と静かに闘志を燃やした。【南谷竜則】