J1清水エスパルスMF西沢健太(23)が、プロ2年目の誓いを立てた。鹿児島キャンプ2日目の27日、本格的な練習がスタート。西沢は同市内のグラウンドで2部練習を行った。「鹿児島に来ると、開幕が迫って来た感じがする」。今季は3トップの両翼での起用が濃厚。攻撃パターンを落とし込むメニューでは、サイドから鋭いクロスを連発した。

昨年5月のリーグ戦でプロ初出場を果たすと、その後は先発に定着。ルーキーながらFWドウグラス(32=現神戸)の14得点に次いで、チーム2位の7得点を挙げた。決勝弾は3度を数え、その内2度は優勝した横浜F・マリノスから奪った。勝負強さも光り、J1残留に貢献。「7得点を奪えたのは自信になった」と話す一方、課題も口にした。「終盤はコンディション調整が難しかった。試合に出続けて、学生時代とは疲れの抜け方が違った」。想像以上の重圧を受け、パフォーマンスが低下した点を反省した。

来月4日までのキャンプを通じ、長いシーズンを戦い抜く体作りなど、準備を進める。「1年間を通して高いパフォーマンスを維持したい」。2年目のジンクスをはねのけ、さらなる飛躍の年にする。【古地真隆】

◆西沢健太(にしざわ・けんた)1996年(平8)9月6日、静岡市生まれ。カワハラFCでサッカーを始める。清水ジュニアユース、同ユースを経て、筑波大に進学。大学3、4年時は関東大学選抜に選ばれる。家族は両親、兄。171センチ、67キロ。血液型A。右利き。