J2アルビレックス新潟は19日、開幕の群馬戦(23日・正田スタ)に向け練習を行い、GK大谷幸輝(30)が順調な仕上がりを見せている。昨季は全42試合でスタメンを飾り、41試合でフル出場。今季は白星スタートを切るとともに、最後までゴールマウスを守るつもりだ。

ハーフコートでの6対6の実戦形式。大谷は至近距離のシュートに反応し、セーブを繰り返した。「ハーフコートなので守備ラインの裏のケアがなかったですから」。高知キャンプで感じたシュートへの立ち位置の確認をきっちり行った。

2年連続開幕スタメンを視界に入れる。昨季の開幕・京都戦は0-0で勝ち点1。「今年は勝利でスタートしたい」。昨季の最終節は、試合終了残り1分で、引退した野沢洋輔(40=現営業部)にその役目を譲った。今季は14年にJ2北九州でマークした全42試合3780分フルタイム出場を目指す。その上で、守備の精度の高さを求める。キャンプではアルベルト監督(51)が求める高いラインの状態から守備を構築してきた。「昨年までとは違う。より指示が必要」と意識して声を出す。

年末年始も新潟で過ごし、クラブハウスでトレーニングをしながらオフシーズンを過ごしてきた。準備に抜かりはない。「早いうちに一つ勝つことが大切」。開幕戦でその1勝をもぎとる心構えはもうできている。【斎藤慎一郎】

○…この日は高知キャンプ後、初の本格的な練習。アルベルト監督は「2日間(17、18日)のオフは体力面より精神面の回復に必要だった」と話した。「明日(20日)は負荷をかけたトレーニングになる」と群馬戦に合わせた調整に入る。開幕ダッシュが期待される中、「マラソンと同じ。どうスタートするかではなく、どのようにゴールにたどりつくか」と足もとを見つめチームづくりをする。