2020年のJ1が21日に開幕。各カードのoptaファクトは以下の通り。

※カッコ内の数字はJ1での成績

湘南ベルマーレ – 浦和レッズ

・湘南は浦和戦では現在4試合連続無敗(3勝1分)。今カードではこれ以前に13試合連続勝利がなかった(1分12敗)。

・湘南は、開幕戦通算12試合で27失点を喫している。J1に2シーズン以上在籍した中では、同節での1試合平均失点数がリーグワースト(2.3点)。

・浦和は13シーズン連続で、開幕を敵地で迎える。開幕戦では現在3シーズン連続未勝利(2分1敗)。また、浦和は同節での敗戦数がリーグ史上ワースト(26試合:8勝4分14敗)。

・湘南は昨季、金曜日開催の4試合でいずれも2失点を喫して3敗を記録(1勝)。対する浦和は、昨季金曜日開催の7試合で全敗。

・浦和は現在、クラブワーストタイの17試合連続失点中(1試合平均1.7失点、2001年11月以来)。今節でも失点を喫するとクラブワーストとなる。

・浦和は昨季、総得点に占めるセットプレーからの得点割合が最も高かった(38%:13/34点)。対する湘南は昨季、総失点に占めるセットプレーからの失点割合がリーグで最も低かった(16%:10/63点)。

・浦和は昨季、チーム最多得点者(興梠慎三:12点)と、次点の選手(長澤和輝:3点)との得点差がリーグで最も大きかった(9点差)。

・興梠慎三はoptaが2015年にJ1のデータ収集を開始して以降、全てのシーズンで二桁得点を記録している唯一の選手。しかし、同選手は開幕戦では4シーズン連続で無得点。同選手が最後に開幕戦で得点を挙げたのは2015年3月の湘南戦(1得点)。


ベガルタ仙台 – 名古屋グランパス

・仙台対名古屋の通算22試合では、互いに9勝ずつを挙げての互角(4分)。仙台にとって名古屋は、通算得点が最も多い相手(32得点:1試合平均1.45点)。

・仙台は開幕戦では現在、5試合連続無失点で無敗(4勝1分)。昨季の浦和戦でスコアレスドローに終わるまでは4連勝を記録していた。また、仙台は現存するクラブの中で、開幕戦での勝率が最も高い(66.7%:12試合8勝3分1敗、J史上では横浜フリューゲルスの83.3%:6試合5勝1敗)。

・仙台はこれまで、「オリジナル10」のクラブと対戦した開幕戦で通算5試合無敗(3勝2分)。この間、全試合で無失点に抑えている(計3得点)。

・名古屋は開幕戦では現在3連勝中であり、同節直近16試合でわずか1敗(9勝6分)。この間、全試合で得点を挙げている(1試合平均2.1得点)。また、敵地で迎える開幕戦では現在5連勝中。

・仙台と名古屋は、2月に行われた試合ではどちらも無敗(仙台:3勝1分、名古屋:3勝)。同月に3試合以上を戦っている中で無敗なのは、同2クラブと川崎(3勝1分)、C大阪(1勝2分)のみ。また、仙台は同月に行われた4試合では失点を喫していない。

・名古屋はアウェイ戦では現在、1995年5月以来の15試合連続白星なし(7分8敗:当時は最終的に16試合連続)。今節も勝ち星を逃すと、敵地での連続試合未勝利のクラブワーストタイ記録に並ぶ。

・仙台は昨季、セットプレーからのラストパスがリーグ最多だった(69)。対する名古屋は、同ラストパスがリーグで2番目に多かった(55)。

・ジョーは開幕戦では現在2年連続で得点を記録している(計3点)。2015年シーズン以降、開幕戦で3年連続得点を挙げたのはラファエル・シルバのみ(2015年~2017年)。


柏レイソル – 北海道コンサドーレ札幌

・柏対札幌の通算14試合では、柏が8勝1分5敗と勝ち越している。柏にとって札幌は、現在J1に所属するクラブの中で、神戸(60.5%)に次いで2番目に勝率の高い相手(57.1%)。

・柏は札幌戦直近7試合で5勝(2敗)。勝利した試合では、いずれも複数得点を記録し、1失点以下に抑えている。

・柏はJ1での開幕戦直近3試合で2敗(1勝)。しかし、J2からJ1に昇格したシーズンの開幕戦過去2試合は、いずれも3得点以上を挙げて、無失点に抑えている(2007年:磐田戦4-0、2011年:清水戦3-0)。

・札幌はJ1通算8シーズンの開幕戦でわずか1勝(1分6敗)。今季J1に所属し、同カテゴリーで通算2シーズン以上戦っているクラブの中では、同節での勝率がリーグワースト(12.5%)。

・札幌は開幕戦では現在5試合連続無得点(2008~2019年:1分4敗)。同節での連続無得点としては、2008~2012年の浦和と並びリーグワーストタイ記録。

・札幌は昇格クラブとの対戦では現在4試合連続未勝利(2分2敗)。これ以前には、同格クラブとの7試合で無敗だった(6勝1分)。

・札幌は昨季、セットプレー(17)及び、コーナーキックからの得点数(11)がリーグ最多を記録。また、クロスからの得点数はリーグ最多タイだった(13点:仙台と並び)。

・ジェイは札幌が柏戦で記録している直近6得点のうち、4点に直接関与している(3G+1A)。しかし、これらはいずれもホームで記録したもの。


川崎フロンターレ – サガン鳥栖

・川崎対鳥栖の通算16試合では、川崎が8勝4分4敗と勝ち越している。川崎にとって鳥栖戦は、現在J1に所属しているチームの中で、大分戦(2.1点)に次いで2番目に1試合平均の総得点数が少ない対戦カード(1試合平均2.3点)。

・川崎は鳥栖戦では現在、4試合連続無失点であり、6試合連続無敗(3勝3分)。しかし、ホームでの今カードでは現在3試合連続引き分けに終わっている。

・川崎は開幕戦では現在6試合連続無敗(4勝2分)。リーグ全体を通しても、現在川崎よりも同節で連続無敗を継続しているクラブはない。また、ホームで迎える開幕戦では通算9戦無敗(5勝4分)。

・鳥栖は開幕戦で現在3試合連続未勝利(1分2敗)。また、J1のクラブ史上では、開幕を敵地で迎えるのは初めてのこと(2012~2019年は8年連続ホーム)。

・川崎はホーム戦直近3試合で2敗(1勝)。本拠地でのそれ以前の25試合で喫した敗戦数と等しい(13勝10分)。

・鳥栖はアウェイ戦では現在4試合連続未勝利(2分2敗)。このうち3試合は無得点。敵地ではこれ以前に、2試合連続複数得点での2連勝を記録していた(2019年8月)。

・川崎は昨季、ペナルティエリア外からの得点数がリーグ最多だった(11点)。対する鳥栖は、総失点に占める同エリア外からの失点割合がリーグで最も低かった(8%:4/53点)。

・小林悠はoptaが2015年にJ1のデータ収集を開始して以降、直接得点関与数がリーグで唯一3桁の選手(100:70G+30A)。この間出場した142試合のうち、73試合でゴールに直接関与している。


セレッソ大阪 – 大分トリニータ

・C大阪対大分の通算12試合では、C大阪が5勝4分3敗とわずかに勝ち越している。C大阪にとって大分は、現在J1リーグに所属するクラブの中で最も1試合平均失点の少ない相手(1試合平均0.9失点)。

・C大阪は大分戦で現在、4試合連続無失点であり、5試合連続無敗(2勝3分)。今カードで敗れたのは、2006年7月のホーム戦が最後(0-2)。

・C大阪と大分はリーグ戦では2試合連続の対戦(昨季最終節でも対戦)。最後に前年最終節と開幕戦が同カードになったのは2017年2月の横浜FM対浦和戦(2016年最終節は1-1の引き分け、翌年開幕戦は横浜FMが3-2の勝利)と、新潟対広島(2016年最終節は広島が1-0で勝利し、翌年開幕戦は1-1のドロー)以来。

・C大阪は直近14シーズンの開幕戦でわずか2勝(3分9敗)。しかし、この2勝は昨季も含め、いずれも本拠地で迎えた開幕節に挙げたもの(2013年:新潟戦=1-0、2019年:神戸戦=1-0)。

・大分は通算9シーズンの開幕節でわずか2勝(1分6敗)。しかし、この2勝は昨季も含め、敵地で迎えた開幕節に挙げたもの(2008年:清水戦=2-1、2019年:鹿島戦=2-1)。

・C大阪はホーム戦直近6試合で1敗(4勝1分)。本拠地での直近13試合でも、わずか2敗しか喫していない(8勝3分)。この間、複数失点を喫したのは1試合のみ(計7失点)。

・大分は昨季、セットプレーからの得点がリーグ最少だった(2点)。対するC大阪は、昨季総失点に占めるセットプレーからの失点割合がリーグで最も大きかった(36%:9/25点)。

・大分が昨季記録した34得点はすべて日本人選手が挙げたもの(オウンゴールを除き)。optaが2015年にJ1のデータ収集を開始して以降、シーズンのチーム全得点を日本人選手が決めたのはリーグ初。


清水エスパルス – FC東京

・清水対FC東京の通算36試合では、清水が11勝7分18敗と負け越している。清水にとってFC東京は、現在J1に所属するクラブの中で、横浜FCと並んで最も1試合平均得点数が少ない相手(1試合平均1得点)。

・清水はFC東京戦直近13試合でわずか1勝(4分8敗)。また、ホームでの今カードで勝利を挙げたのは2008年シーズンが最後であり(1-0)、現在9試合連続未勝利(3分6敗)。

・清水は直近6シーズンの開幕戦でわずか1敗(2勝3分)。また、ホームで迎える開幕節では通算12試合でわずか2敗(8勝2分)。

・FC東京は直近6シーズンの開幕戦でわずか1勝(4分1敗)。開幕節ではそれ以前に3連勝を記録していた(2010~2013年)。

・FC東京はこれまで、敵地で迎える開幕節では通算7戦無敗(4勝3分)。また、同試合での勝率は、今季J1に所属するクラブの中で仙台(66.7%:3試合、2勝1分)に次いで2番目に高い(57.1%:川崎と並び)。

・清水は昨季、ペナルティエリア外からの失点がリーグワーストタイだった(9点)。対するFC東京は昨季、総失点に占める同エリア外からの失点割合がリーグで最も大きかった(21%:6/29点)。

・長谷川健太は監督として、開幕戦で現在9試合連続未勝利(6分3敗)。同節に勝利を挙げたのは、清水を率いていた2007年シーズンが最後(1-0:神戸戦)。

・ティーラシンは広島に在籍していた2018年シーズン、32試合に出場してチーム2位の6得点を挙げた。また、シュート数(54)と枠内シュート数(23)、敵陣ペナルティエリア内タッチ(106)はいずれもチームで2番目に多かった。


横浜F・マリノス – ガンバ大阪

・横浜FMは、2015年以降のG大阪戦直近10試合でわずか2敗(4勝4分)。また、ホームでの今カードでは、2010年以降の直近9試合でわずか1敗(3勝5分)。

・横浜FMとG大阪は2年連続となる開幕戦での対戦。横浜FMが2年連続で同じクラブと開幕節を戦うのは初。G大阪にとっては、2008~09年に千葉(1勝1分)と対戦して以来2度目。

・横浜FMがホームで開幕を迎えるのは2017年シーズン以来のこと(2017年:浦和戦=3-2)。本拠地での同節では、直近9シーズンで6勝を挙げている(3敗)。

・横浜FMはこれまで、優勝したシーズンの翌年の開幕戦で勝ったことがない(2004年:浦和戦=1-1、2005年:磐田戦=0-1)。また、直近9シーズンの同節では、前年度覇者はわずか2勝しか挙げていない(2014年広島、2018年川崎:4分3敗)。

・G大阪は現在、開幕戦ではクラブワーストとなる7試合連続白星なし(2分5敗)。リーグ全体を通しても、開幕戦では現在もっとも長く白星から遠ざかっているクラブ。同節で勝利を挙げたのは、2011年シーズンのC大阪戦が最後(2-1:2011年3月5日)。

・横浜FMは昨季、シュート数がリーグ最多だった(519本)。対するG大阪は、同項目がリーグで2番目に多かった(492本)。また、枠内シュート率は横浜FMの方が高かった(48.8%:G大阪=47.6%)。

・仲川輝人はG大阪戦では現在、出場した3試合連続で得点に直接関与している(2G+3A)。横浜FMが同カードで記録している直近7得点のうち5点は同選手が直接関わっている。

・小野瀬康介は横浜FM戦では現在3試合連続得点中。G大阪が同カードで記録している直近4得点のうち3点は同選手が決めている。小野瀬がJ1で2ゴール以上決めている対戦カードは横浜FM戦だけ(3G)。


サンフレッチェ広島 – 鹿島アントラーズ

・広島対鹿島の通算56試合では、広島が19勝8分29敗と大きく負け越している。広島にとって鹿島は、10試合以上対戦したチームの中で、大分(0.9)と川崎(1.17)に次いで、3番目に1試合平均得点の少ない相手(1.21得点)。

・広島は開幕戦で現在、3シーズン連続無敗であり(1勝2分)、直近6シーズンの同節でもわずか1敗(3勝2分)。また、ここ6シーズンの同節では1度も複数失点を喫していない(計3失点)。

・広島が開幕戦直近10試合で複数得点を記録したのは、わずか1試合のみ(2015年3月の甲府戦:2-0、計9得点)。一方の鹿島も、開幕戦直近8試合でマルチ得点を記録したのは1試合だけ(2014年3月の甲府戦:4-0、計8得点)。

・広島と鹿島が開幕戦で対戦するのは3度目(鹿島が2勝)。過去2試合では両チーム合わせて10ゴールが記録されている(2001年3月:2-1、2006年3月:4-3)。

・鹿島はJ1史上、開幕戦でもっとも多くの白星を挙げている(27試合:16勝4分7敗)。また、J1で通算15シーズン以上戦ったクラブの中では、同節での勝率がリーグ史上ベスト(59.3%)。しかし、開幕戦では現在クラブワーストタイの3試合連続白星なし(1分2敗)。

・広島は鹿島戦では現在4試合連続無敗(2勝2分)。これ以前の同カードでは8試合連続で白星がなかった(1分7敗)。

・鹿島は2015年シーズン以降、イエローカードが最も多く提示された上位5対戦のうち4対戦に関与している。また、今カードで提示されたイエローカードは同期間内では4番目に多い(31枚:広島14枚、鹿島17枚)。

・永戸勝也は昨季、横浜FMの仲川輝人と並びリーグ最多タイの10アシストを記録。DF登録の選手としては、2015年の太田宏介(14)が記録して以降でリーグ最多アシスト。また、この10アシストは全てクロスから記録したものだった。


ヴィッセル神戸 – 横浜FC

・神戸対横浜FCの通算2試合では、神戸が2試合とも3-0のスコアで勝利している。横浜FCが唯一J1で過ごした2007シーズンで、2試合とも無得点に終わった6つの対戦カードの一つ(その他:甲府、大宮、川崎、千葉、FC東京戦)。

・神戸はホームで迎える開幕節での勝率が、今季J1に所属するクラブの中でリーグベスト(71.4%:7試合5勝2敗)。

・神戸は開幕戦直近6試合で1勝(2分3敗)。本拠地での開幕戦でも現在2連敗中。ホームでの同節では、これ以前に5戦全勝を記録していた。

・神戸はこれまで、昇格クラブと対戦した開幕節で2戦2勝(2003年:C大阪戦=1-0、2017年:清水戦=1-0)。しかし、昨季は同格クラブとの4試合で1勝に終わった(2分1敗)。

・神戸は昨季3連勝でシーズンを締めくくった。最後にこれを上回る連勝を記録したのも、2016年10月から2017年3月にかけての6連勝(2016年2連勝後、翌シーズン開幕から4連勝)。

・横浜FCは、これまで唯一のJ1シーズンとなった2007年に、シーズン全体で26敗を喫している。年間34試合となった2005年以降、同一シーズンでこれよりも多く負けているのは2012年の札幌だけ(28敗:2014年の徳島は26敗)。

・横浜FCはJ1史上、これまで同カテゴリーで戦った32クラブの中で唯一、1試合3得点以上を記録したことがない。複数得点を挙げたのも、これまでの34試合でわずか3試合のみ(計19得点:1試合平均0.6得点)。

・三浦知良(2001~2005年途中:103試合出場)と、伊野波雅彦(2012年、2016~18年:81試合)は以前神戸に所属。現在神戸に所属している選手の中で、同クラブでのJ1出場試合数がこの二人よりも多いのは小川慶治朗だけ(162試合)。

(データ提供:opta)