J1横浜F・マリノスへの加入が発表された元日本代表MF天野純(28)と、DF小池龍太(24)が28日、オンラインで報道陣の取材に応じ、意気込みを語った。

2人はともにベルギー2部ロケレンに所属していたが、4月下旬に同クラブが経営難で破産宣告を受けたこともあり、新たな所属先を探していた。天野は昨年7月に横浜から期限付き、小池は同8月に柏レイソルから完全移籍でロケレンに移籍していた。

初の海外挑戦での飛躍を誓っていた天野は「こんなに早く帰ってくるつもりではなかったですし、ステップアップして1部で活躍するつもりでいました。悔しい思いはあります」と正直な気持ちを明かした。引き続き海外でプレーする道を模索していたことも明かし「来季はベルギー1部でやるつもりでいましたし、そういう興味とかも代理人から聞いていた部分はありました。ギリギリまで待って、来季も欧州が第1希望でしたけど、かなわなかったのが現状なので。気持ちは切り替えています」と話した。

天野は昨季途中に移籍したため、横浜の15年ぶりのリーグ優勝の瞬間を味わうことはできなかった。「自分はまだ優勝の味を知らないので、みんなとシャーレを掲げたいという思いでいっぱい。前への意識はベルギーで成長した部分。チームにプラスアルファをもたらせると思っています」と2連覇への意欲もみせた。

一方、新加入となる小池は横浜について「日本のビッグクラブでプレーできてうれしいですし、また自分を大きくしていきたい。再開が楽しみで、今後のサッカー人生をどう歩むかは自分に関わってくると思うので、また1からやりたいと思います」と力を込めた。

オンライン取材前に出演したクラブ公式YouTubeの生配信でのサポーターの歓迎にも感謝した。「温かく受け入れてくれたことはうれしいですし、1シーズンで帰ってきてしまった悔しい気持ちより、期待に応えたいという気持ちと、応えなければいけないという気持ちを持って明日から再開にむけて頑張っていきたい」と意気込んだ。【松尾幸之介】