J1が7月4日に再開することが29日、Jリーグ臨時実行委員会で決まった。鹿島アントラーズのMF土居聖真(28)は「どのチームもどの選手も僕自身も、意気込みを持ってやると思うし、『やってやろう』という気持ちをみんな持っていると思う。個人としては、僕ら以上に(再開を)待ち望んでいる人がいると思うので、楽しんでもらえるような試合を1試合でも多く届けられるような、勢いと盛り上がりを出すような再開にしたい」と、サポーターに勇姿を届けることを誓った。

昨年末に右足小指を骨折したが、痛み止めを服用して元日の天皇杯決勝に出場した。休む暇もなく今季が始動し、ACLプレーオフ、ルヴァン杯、リーグ開幕戦の3試合も「チームも結果が出ていなかったし、離脱するよりはできる範囲でやったほうがチームのためになる」と出場。中断期間に入り「完全に2カ月休むことに切り替えた」と、ようやく治療に専念した。

「僕にとっては幸い、けがを良くすることに関しては、ありがたい時期になってしまったかな」と土居。自身の回復と同時にチームも再始動し、「毎日寝るとき、翌日イベントごとがある小学生のようなワクワク感があって、毎日練習を楽しみに夜を過ごしています」と喜びを例えた。

約5週間の準備期間は「長すぎず短すぎず、ちょうどいい期間かと思う」と話す。再開のメドが立たない中で練習をしていたときは「『先が見えないのにやっている意味あるのかよ』という選手もいれば、『チームが新しくなったし、良い準備期間だから俺はむしろ伸びてくれるくらいが助かる』という選手もいて、意見はバラバラだった」。今回の決定でモチベーションが統一され、練習にも張り合いが出てくるだろう。