悲願のJ1初制覇へ、開幕3連勝とスタートダッシュを決めたセレッソ大阪が急停止した。

再開後、初の有観客試合で4026人が駆けつけたホームの名古屋グランパス戦。今季3試合でわずか1失点だったが、前半38分にオウンゴール、さらに後半16分にも2点目を奪われ、0-2と初黒星を喫した。

ロティーナ監督は「いい入りはできたが、失点してから(プランが)狂っていった」。ボールを保持するC大阪の戦術で進めたが、わずかな隙を名古屋に突かれた。「サポーターのために勝ちたかった」とMFデサバト。惨敗の試合後も拍手で選手を迎えたサポーターに勝利で応えることはできなかった。

昨季もJ1で最少失点と堅守を誇るC大阪だが、一方で得点面の課題が浮き彫りとなった。2戦連続ゴールを決めていた奥埜にブルーノ・メンデスと、先発FW2枚を途中交代。それでもゴールを奪えなかった。

切り札的な存在で途中出場のFW豊川は「後半から出て、点を取れずチームに申し訳ない。ゴールを求められているのに取れず。お客さんが入って力が入ったが、勝利を届けられずに悔しい」。第4節で首位から陥落。攻撃陣を立て直し、悲願のJ1初Vへ再発進する。【実藤健一】