レノファ山口FCの16歳FW河野孝汰(かわの・こうた)が、29日の長崎戦(1-2)でJ2の最年少得点記録を更新した。

0-1の後半34分、MF高宇洋とのパス交換から最終ラインの背後に抜け出し、GKの動きを見ながら冷静に右足で仕留めた。

16歳11カ月17日でのゴールは、2008年に湘南MF菊池大介がマークした17歳3カ月15日を更新するJ2最年少得点記録。J1ではFW森本貴幸(東京V)が15歳11カ月28日、J3ではMF久保建英(東京U-23)が15歳10カ月11日で初ゴールを挙げているが、J2で16歳以下の選手の得点は初めてとなった。

河野は2003年8月12日、山口県生まれ。176センチ、73キロ。J2山口の下部組織でプレーし、昨年11月16日の山形戦でJ2デビューを果たした。今季3試合目、通算4試合目での初ゴールとなった。

クラブ公式サイトに「この3試合ずっと監督に信じて使ってもらえていたので、ゴールという結果を出せたことはうれしく思います。世界的に見てもこの年齢で活躍している選手がたくさんいますので、世界に通用できる選手になっていきたいと思います」とコメントした。

霜田監督は「しっかりボールが収まるし、体の使い方も良く、シュートセンスもある。大事にレノファが育てたいという選手です。ただ同時に、将来だけではなく、現在もチームに欠かせない戦力に成長しつつあると思います。きょうはそれを証明してくれたと思っています」と話した。