セレッソ大阪のスペイン人、ミゲル・アンヘル・ロティーナ監督(62)は試合後、新戦力2人が故障していたことを明かした。

5日のルヴァン杯浦和レッズ戦で、決勝点を挙げたFW豊川雄太(25)と、そのアシストをしたMF西川潤(18)。本来なら中3日の試合とはいえ、勢いを買って、この日もベンチ入りさせたいところだったが、それもできなかった。

指揮官は「豊川は重傷ではないが、次のルヴァン杯(12日ベガルタ仙台戦)も間に合わないし、次のJ1リーグ戦(15日柏レイソル戦)も無理だ」と説明。オイペン(ベルギー)から入団したストライカーは、膝を負傷しているもようだ。

「西川は軽傷で、次のルヴァン杯に間に合うかもしれないし、無理なら次のJ1リーグ戦になる」。桐光学園から入団した西川は、7月3日の練習中、左大腿四頭筋筋損傷の全治4週間で出遅れていたが、ようやく戦力になったところだった。

DF木本恭生(27)もルヴァン杯浦和戦の開始5分で負傷交代し、ロティーナ監督は当面の離脱を示唆している。センターバックとして欠かせない存在だ。

この日はスコアレスドローに終わったが、指揮官は「しっかり回復して次に向かう必要がある。今日、一番いいニュースは、けが人がでなかったこと」と本気で答えた。

一方で今年3月に腰を手術して長期離脱していたFW高木俊幸(29)は、この試合で今季初めてベンチ入り。後半41分からプレーして本拠地のサポーターから大きな拍手を浴びた。FWブルーノ・メンデス(26)もJ1リーグ戦では5試合ぶりに復帰した。

この試合で今季5度目の無失点を演じたように、Jリーグ屈指の守備力を武器に最近5試合で負けがない。安定した戦いぶりで3位にいるだけに、さらに突き抜けたチームになるには、故障者の復帰が待たれる。【横田和幸】