Jリーグは13日、新型コロナウイルスに10人が感染したサガン鳥栖がかかわる今後3試合のJ1リーグ戦の中止(延期)を発表した。その対象試合で、15日に鳥栖と対戦予定だったガンバ大阪の宮本恒靖監督(43)が、クラブを通じてコメントを発表した。

「昨今の社会情勢を考えると、どこの世界にも、どのクラブにも起こり得ることだと思いますし、起こってしまったことをしっかりと受け入れて、あとはJリーグの判断を我々は受け入れるのみ。我々はJリーグの構成員というクラブとしての立場なので、それを受け入れて、また次の日程に合わせていくということだと思います。(コロナ禍で戦う)難しさは最近、特に感じます。ただ、それでも各方面の方々が、それにうまく対応してシーズンを戦っていこうというところがあるので、みんながある意味、運命共同体というか、そういう形で今シーズンをしっかりと乗り切っていくしかないなと思います」

G大阪は前日12日、敵地でルヴァン杯湘南ベルマーレ戦に臨み、一夜明けたこの日に帰阪した。この日は大阪・吹田市内で調整したが、練習の時点では鳥栖戦の開催の可否が決定しておらず、選手や関係者の間では鳥栖戦の話題で持ちきりだったという。

クラブ関係者によると、特に家族を持つ選手は、安全が担保されない試合に対する不安が強かったといい、夜に開催中止(延期)が決まり、大半が冷静に受け止めたとみられる。

仮に鳥栖戦が行われていれば、中2日での公式戦アウェー2連戦になっていた。今後、この試合がどこに組み込まれるかも重要になってくる。G大阪の次の試合は、19日のホーム浦和戦になる。