鹿島アントラーズFWエヴェラウド(29)は、1-1の後半開始1分にこぼれ球に反応して今季第11号を決めた。フィジカルとジャンプ力を生かした圧倒的な空中戦の強さに加えて、冷静かつ正確なシュートも持ち味。16試合16得点で得点ランク首位を独走する柏FWオルンガを猛追している。

得点は、DF永戸からのロングボールをエヴェラウドが一度頭で落とし、これを受けたMF和泉のシュートが相手GKに弾かれたところを、冷静に詰めて浮き球で決めたもの。試合後エヴェラウドは「試合中のことはあんまり覚えていない。さっき映像を確認した」と話し、「(元ブラジル代表の)ロナウドが『FWにとってこぼれ球が最も得点を奪える方法だ』と言っていたのを思い出しながら映像を見ていた」と、90年代から00年代にかけて活躍した母国の英雄、元祖・ロナウドの名言を懐古した。

昨季のチーム内得点王はMFセルジーニョで12点。それを超えるだけでなく、08年に21得点したFWマルキーニョス以来、鹿島の選手として12年ぶりの1シーズン20得点越えもありそうだ。