実に18年半の歴史に幕を閉じるテレビ朝日系サッカー番組「やべっちF.C.~日本サッカー応援宣言~」。担当プロデューサー(P)が「名物企画」を厳選し、MCのナインティナイン矢部浩之(48)のひと言とともに振り返る。

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★ガチンコフットサル対決★

国内外の選手で編成するスペシャルチームとやべっちチームの対決。出場選手も男子のA代表にとどまらず、フットサル日本代表の森岡が技術の高さを世間に伝えるなど、サッカーの裾野を広げる意味でも、その一躍を担った。

矢部へのプレッシャーは“半端なかった”。制作側はゴールを期待するが、そう簡単には奪えない。フラフラになりながらも矢部やチームメートの解説陣らが何度も挑む。それをプロが高い技術で迎え撃つ真剣勝負が、視聴者の心に刺さった。中野Pは「豪華な出演者の中でしっかり得点してくれる矢部さんの存在が、何よりも大きかった」と勝負強さに感謝した。

▽やべっちのつぶやき おれが点を取らないと番組の撮れ高(が低くなる)とか、緊張感とプレッシャーがあった。あと、まだうまなりたいと思っててん(笑い)。そういうのをプロの人たちが実現させてくれる、一番楽しかった時間かも。

◆やべっちF.C.~日本サッカー応援宣言~ 02年4月7日に放送スタート。名物コーナー「ハーイ! やべっち」の記念すべき1回目は元ポルトガル代表MFフィーゴと川淵三郎チェアマン(当時)だった。現在は矢部の他、元日本代表FW中山雅史と同DF中田浩二氏、テレビ朝日寺川俊平、久冨慶子、三谷紬のアナウンサー3人が出演中。