J1清水エスパルスが長短のパスを織り交ぜた多彩な攻撃で、2試合ぶりの勝利を狙う。25日は静岡市内で約1時間の調整。26日のアウェー名古屋戦(豊田ス、午後2時)に備えた。

前節浦和戦(1●2)は敗れたが、相手の2倍以上のシュート11本を放った。直近2試合は3-5-2の布陣を採用。戦い方にも変化が生まれ、安定感が漂ってきた。従来の短いパスを駆使して前進する攻撃を主体としながらも、2トップを目がけたロングボールも増えた。前々節の湘南戦(3○0)の前に、ピーター・クラモフスキー監督(41)は「(長いパスで)相手を引かせる選択もある」と伝えていた。ビルドアップのミスも激減した。

GK大久保択生(31)は「2トップでセカンドボールも拾いやすくなっている」と手応えを示す。今季の名古屋戦は、ルヴァン杯も含めて2戦2敗。生まれ変わった姿を見せ、三度目の正直で白星をつかむ。【古地真隆】