ヴィッセル神戸三浦淳寛監督(46)は17日、今後の目標について改めてACL優勝と明言した。神戸市内での練習後、オンラインで取材に応じた。

「当然Jリーグも大事にしたい」という前提だが、指揮官は「我々の目標はアジアNO・1。コロナ禍で連戦続きとなり、選手も難しい状況なので、ACLに向けてどう(選手を)回していけばいいのか、コーチ、メディカルスタッフとも相談している」と説明した。

新型コロナウイルスの影響で中断中のACL東地区は、ドーハで集中開催されることが決まったばかり。11月18日から再開され、G組暫定首位に立つ神戸は同25日が再開初戦となる。その後の決勝トーナメントでは、決勝はJ1リーグ最終節と同じ12月19日と日程が重複している。神戸が勝ち進むと事実上2チーム分の編成が必要で、現在最も苦慮している部分だ。

「Jリーグは戦力を見極めるのが重要で、コンディションや、競争の中でどの選手をどの試合で使うか。レベル的には主力、それ以外のところも非常に注目している」と三浦監督。

前節14日の大分トリニータ戦は先発を全員変更し、1-1と引き分けた。主力を休ませつつ、ACL対策として新たな戦力の台頭を促している。

18日はサンフレッチェ広島と敵地Eスタで戦う。前回7月4日の対戦では、0-3と完敗するなど対広島は現在3連敗中と苦手としている。MFイニエスタら従来の主力が先発に戻る見込みで、三浦監督は「広島には最近、勝っていないので総力戦で勝ちにいきたい。すごくいいチームなので、気の緩みがあれば先制点を取られる。試合の入りに注意したい」と、最大限の警戒を呼びかけた。【横田和幸】