ガンバ大阪の韓国出身GKイ・ユノ(21)が17日、大阪・吹田市での練習後、オンラインで取材対応した。韓国から来日4年目の21歳は、G大阪U-23チームで臨むJ3リーグ戦、11日のカターレ富山戦でJリーグデビューを果たした。次節18日のガイナーレ鳥取戦でも2試合連続先発が濃厚だ。

「チャンスがもらえて、やはり90分の公式戦は初めてで緊張もあった。ミスは次の試合では0にしないといけないし、いいセーブは続けないといけない」

富山戦は前後半とも好セーブを披露した一方、キャッチミスなどで2失点。迷いがみられたGKに、試合中は森下監督がゲキを飛ばしていた。最終的に3-2の勝利に貢献し、プロとして1歩を踏み出せた。

190センチ、89キロのイ・ユノは、17年にベガルタ仙台に入団し、19年はJ3福島ユナイテッドFCへ期限付き移籍。20年3月に今度はG大阪へ期限付き移籍した。

それまで公式戦の出場はなく、本人は「G大阪だとJ3で出場できるチャンスがある。1試合でも多く試合に出たい」という意気込みで、仙台から大阪にやってきた。だが6月の練習で、右膝内側半月板損傷で離脱するなど不運もあった。

森下監督は「今まで1試合も公式戦に出てなくて(富山戦は)非常に緊張して難しい試合だった。後半最初にああいう取られ方(キャッチミスから失点)をしたので、飲水タイムで弱気になっていると言った。受け身の気持ちでミスが出たが、その後は精神的に盛り返せたので、必ずプラスになる」と、未完の大器に期待していた。【横田和幸】