ベガルタ仙台と就職情報サイトなどを運営するマイナビは27日、来秋開幕の女子プロサッカーリーグ「WEリーグ」にマイナビ仙台レディース(現マイナビベガルタ仙台レディース)の参入が決定したことで、今後の運営についてオンライン会見で説明した。

マイナビの中川信行社長は「日本女子サッカーの最高峰に参入できることは光栄。宮城、東北だけでなく、全国に愛されるチーム作りを目指したい」と意気込んだ。

経営方針については、同リーグでは15人以上のプロ選手が参加条件の中、原則全選手とプロ契約を結び、今後も仙台市を活動拠点とすると発表。また下部組織の運営も引き継いで、組織全体の底上げを図る。注目のユニホームに関して中川社長は「マイナビのコーポレートカラーであるブルーを予定している。どこかにベガルタ仙台の味が残るようなユニホームに仕上げたい」と説明した。

マイナビは16年からスポンサー契約を結び、翌17年からはタイトルスポンサーとして積極的な支援をしてきた。しかし仙台はコロナ禍による大幅な収益減で多額の債務超過を抱え、経営が悪化。チームの存続を優先に考えた結果、9月に経営権をマイナビへ譲渡すると発表した。現チームは東日本大震災の復興シンボルとして誕生し、新リーグ開幕の21年は節目の10年目を迎える。着々と準備を重ね、今後も地域から背中を後押しされるチームを目指す。【相沢孔志】