第100回全国高校サッカー選手権が28日に開幕する。2年ぶりの全国制覇を目指す静岡学園は、29日の1回戦で徳島商と対戦(千葉・フクアリ、午後2時10分)。日刊スポーツ静岡版では「静岡学園 2年ぶり頂点へ」と題して、チームの顔触れを連載する。

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U-17日本代表候補のDF行徳瑛(えい、2年)は、万全を期して出番を待つ。もともとはセンターバックのレギュラーだったが、磐田東との県選手権2回戦で左内転筋を痛め、準決勝と決勝は欠場。「優勝したけど、悔しかった」。肉離れで約1カ月間離脱し、今月上旬に復帰。「足はもう大丈夫」と完全復活した。

期待のサラブレッドだ。父の浩二さん(56)は東海大一高出身で、日本リーグ時代はトヨタ自動車でプレー。引退後はJ1清水やJ2岐阜などを指揮し、現在はU-18カンボジア代表監督を務めている。行徳は「困った時にアドバイスをしてもらうことはあった」。指導者として経験豊富な父の助言を受けながら、日々の練習に打ち込んできた。

184センチの恵まれた体格で足元の技術も高い。「パスで攻撃の起点をつくることが得意」。離脱した影響で現在は控えだが、スタメン奪取を狙っている。「戻ってきたからといって、試合に出られるわけではない。練習からアピールして、全国大会ではチームに貢献したい」と強い決意をにじませた。【神谷亮磨】

◆行徳瑛(ぎょうとく・えい)2004年(平16)12月17日、静岡市生まれ。小2から若鮎長良FCインテリオール(岐阜市)でサッカーを始め、静岡学園中ではサッカー部に所属。家族は両親、兄、弟。184センチ、75キロ。血液型B。