磐田1勝 途中出場ジェイのJ1初ゴールが決勝弾

後半37分、決勝ゴールを決めた磐田FWジェイ(中央)はサポーターの前で仲間と喜ぶ

<J1:浦和1-2磐田>◇第1ステージ第2節◇6日◇埼玉

 3季ぶりにJ1に復帰した磐田が6日、今季初勝利を飾った。アウェーで浦和に2-1。前半に相手のミスを突いてMF太田吉彰(32)が先制。同点で迎えた後半37分には、途中出場のFWジェイ(33)が決勝点を挙げた。4万3826人を動員し、赤く染まる埼玉スタジアムで、J1を戦い抜く自信を手にした。

 赤く染まったスタジアムの一角、約2200人の磐田サポーターで埋めたアウェー席から歓喜の声が沸いた。1-1で迎えた後半37分、MF小林祐希(23)の左サイドからの低いクロスを、FWジェイが決めた。浦和の日本代表DF槙野に倒されながら、左足を伸ばした。左ヒラメ筋肉離れの影響で開幕戦を欠場し、この日は途中出場での決勝弾。エースは「ベリーハッピー。すばらしいスタジアムでゴールを決められて幸せ」と話した。

 先週、母国英国に住む幼なじみの女性が、深刻な病気を患っていると知った。動揺して、練習に支障をきたすほどだったが、自分の仕事で結果を残して言った。「このゴールを彼女にささげたい」。

 全員のハードワークが、勝利につながった。常に最終ラインを高く保ち、全体をコンパクトにまとめる作戦で相手の攻撃を防いだ。試合2日前から練習した戦術だったが、紅白戦ではうまく機能しなかった。危機感を持った選手たちは、何度も話し合った。相手にボールを持たれても、焦らないこと。切り替えを速くし、ポジションをすぐに修正することを徹底。MF宮崎智彦(29)は「我慢して、イライラせずにできた。全員が分かっていたからできた」と手応えを口にした。

 右MF太田は前半22分、逆サイドまでボールを追い、プレッシャーをかけた。相手を倒して警告を受けたが、その闘志が同30分の先制点につながった。名波浩監督(43)も「体を張った守備、警告を恐れないプレー、選手たちの勝ちたい意志を感じた」と評価した。

 開幕試合の名古屋戦をホームで落としたが、昨季の第1ステージ覇者の浦和に、アウェーで勝利した意義は大きい。MF上田康太(29)は「前評判を覆したのはうれしい。勝ち点3を積み上げていきたい」。表情に、J1戦士の自信が垣間見えた。【保坂恭子】