<明治安田生命J1:磐田2-2福岡>◇第1ステージ第4節◇19日◇ヤマハ
磐田は19日、ホームで福岡と対戦し、2-2で引き分けた。1点を追う前半16分、FWジェイ(33)が3戦連発となるPKを決めた。同ロスタイムにも失点を許したが、後半27分に再びジェイが決めて追いついた。チームはJ1通算300試合の節目に勝てなかったが、J1で対戦した2011年以来勝利のない福岡から、勝ち点1を手にした。ジェイは今季4得点で、得点ランク首位に立った。
サックスブルーに染まったゴール裏が、揺れた。「ここから始まる。磐田の反撃」。声援に応えるように、FWジェイは両手を広げて喜んだ。
前半4分、福岡にゴール前右サイドのFKを与え、FWウェリントンに豪快なヘディングで決められた。警戒していたセットプレーから先制を許した。しかし同16分、DF藤田義明(33)がペナルティーエリア内で倒され、PKを獲得。ジェイがゴール右下に冷静に決め、すぐさま同点に追いついた。キックの前、何度も叫んだ相手GKイ・ボムヨンに反撃するべく、両手を広げて大声をあげる気の強さもみせた。
ジェイは浦和戦(2-1)、柏戦(2-2)に続いて、初の3戦連発を達成。磐田では2011年のFW前田遼一(34=東京)以来で、チームを代表する過去のエースに肩を並べた。「いいパフォーマンスで、チームに貢献したい。ホームでいい成績を残したい」という言葉通り、結果を残した。
その後は、勝利への強い執念を見せた。DF中村太がウェリントンと激しく接触して倒れると、ジェイが相手へ激しく詰め寄る場面もあり、熱い気持ちがぶつかり合う激戦となった。しかし、同ロスタイムにカウンターから再び失点を許し、チームは福岡を追いかける展開となった。
名波浩監督(43)は、今季初先発に抜てきしたMF川辺駿(20)に代えて、後半からMF山本康裕(26)を投入。ボールを保持する時間が多くなり、攻撃にリズムが戻った。同27分、山本のパスから、再びジェイが、角度のない左サイド位置からゴール右隅に鮮やかに決めた。チームを救う文字通りのスーパーゴールだった。
守備にも貢献し、サイドにも動いたジェイはその後、FW斉藤和樹(27)と交代。ピッチを去る際は、サポーターの声援に手を挙げて応えた。しかし、ジェイの去ったチームは追加点を奪えず、終了間際にGKカミンスキー(25)の好セーブで勝ち点1。名波監督が「この試合に勝たなければ意味がない」と今季のリーグ前半戦の重要ポイントに挙げていた一戦だったが、外国人2人に何とか救われたゲームになった。