遠藤まさかのPK失敗、G大阪公式戦3連敗

後半、G大阪MF遠藤(右)はPKを止められ天を仰ぐ。左はG大阪DF金正也

<明治安田生命J1:G大阪1-2横浜>◇第1ステージ第5節◇2日◇吹田ス

 G大阪MF遠藤保仁(36)がまさかのPK失敗だ。ホーム横浜戦で1-2の後半ロスタイムにPKを獲得。決めれば同点の絶好機で、J1歴代最多のPK30得点を誇る「職人」が、相手GKに止められた。直近では13年の日本代表戦、J1では5年ぶり4度目の失敗。勝ち点1を取り損ねたチームは、公式戦3連敗となった。

 満員の3万4231人がどよめいた。後半ロスタイム。FW宇佐美が倒され、PKを獲得した。キッカーはもちろん遠藤。右手でボールを持ち、ゆっくりと置いた。モーションに入り、ゴール左へ狙いを定めたが、相手GKにはじかれた。PK職人らしからぬ失敗に天を仰いだ。それでも試合後はポーカーフェースの下に悔しさをしまい、普段の冷静さを取り戻していた。

 「自分のミスですしね。自信を持って蹴ったので。しっかりと決められるようにしたい。(コースを)読まれていただけ。コースも甘かった。でも、何かを変えようとは思わない。また機会があれば蹴りたい」

 PKで世界を圧倒してきた。08年、ACLを制覇したG大阪はクラブW杯でマンチェスターUと対戦。代名詞の「コロコロPK」で元オランダ代表のGKファンデルサールから決め、世界に遠藤の名をとどろかせた。その職人技でJ1最多のPK30得点をマークしてきた。J1での失敗は5年ぶり4度目。日本で最も成功させている名手にとって、まさかのひと振りとなった。

 チームは先制しながら逆転を許し、最後に勝ち点1を取りこぼした。公式戦3連敗にも、遠藤は「やっているサッカーは悪くない」と前を向いたが、代表戦を含めて9試合無得点の宇佐美は「チャンスがあった中で決めきれなかった。自分の責任だと思っている」と猛省。次戦は中3日でACLホーム上海上港(中国)戦。1次リーグ突破に向けて、もう敗戦は許されない。G大阪にとって踏ん張りどころだ。この試練を乗り越え、負の連鎖を打ち切る。【小杉舞】

 ◆遠藤のPK失敗 J1では11年3月5日のC大阪戦(2-1)以来、5年ぶり4回目。PK得点数はJ1歴代最多の30点だが、この日の失敗で成功率は8割8分2厘に下がった。歴代2位の26点をPKで挙げているFW福田正博(浦和)は34回の試行で失敗は8回、成功率は7割6分5厘。21点で歴代3位の川崎FのFW大久保嘉人は試行25回、失敗4回で成功率は8割4分。