広島ウタカ4戦連発も空砲 ACL疲労隠しきれず

前半38分、ゴールを決め喜ぶ広島FWピーター・ウタカ(撮影・野上伸悟)

<明治安田生命J1:鹿島4-1広島>◇第1ステージ第6節◇10日◇カシマ

 ウタカ弾が空砲に終わった。0-1の前半38分、リーグ3戦連発中のFWピーター・ウタカ(32)が塩谷の縦パス1本でDF昌子をかわす。そのまま持ち込んでGK曽ケ端と1対1になり、右足でゴール左に蹴り込んだ。連発を4試合に伸ばしたが、同43分のシュートが左ポストに嫌われるなど、追加点を奪えない。後半は、途中出場してきた鹿島MFカイオ(21)を止められず完敗した。

 5日のACLアウェー・ブリラム(タイ)戦から、長距離緯度も含めて中4日の試合。森保一監督(47)は「中4日あったとはいえ、暑いブリラムから帰ってきて疲れもあった。試合全体を通してフィジカルのギアを上げられず、クオリティーの部分で少し落ちてしまった」と分析。後半12分に勝ち越された後は「1点を取りにいってカウンターを受けるというのは、ある意味、覚悟しながらやっていた」と仕方のない展開だったことを強調した。