<明治安田生命J1:磐田0-0東京>◇第1ステージ第15節◇11日◇エコパ
磐田が0-0で東京と引き分けた。2013年シーズン以来となるエコパでホームゲーム戦。攻撃陣は不発に終わったが、リーグ戦初出場のGK志村滉(20)が好セーブを連発し、勝ち点1獲得に貢献した。第1ステージ第15節を終えて勝ち点20。名波浩監督(43)が、J1残留のために掲げた目標「年間勝ち点40」の半分に到達した。
90分間を戦い終え、志村がホッとした表情を見せた。ハイタッチをかわしたチームメート、スタッフから、いくつもの称賛を得た。
後半3分、左クロスを足元で受けた東京FW前田遼一(34)が磐田DFをかわし、ゴール前で1対1に。志村は体ごとボールに突っ込み、セーブした。
「(DFが)かわされることは想定していた。焦りはなくて、頭で考えるよりも先に体が動いた。あのプレーで勢いに乗れた」
GKカミンスキー、八田が相次いで負傷し、出番が回ってきた。プロ2年目。積極性と落ち着きが生まれ、この日も緊張で体が硬くなることはなかった。そして、結果を残し、名波監督にも「ミスから1対1になる場面があって、滉のファインプレーがなければどうなっていたか分からない」と言わしめた。志村は、その後も1対1のピンチを救うなどし、「またチャンスをもらえるように、準備していく」と話した。
結果はスコアレスドロー。通算勝ち点は20に達した。第1ステージ2試合を残しており、「年間勝ち点40」の目標に好ペースで進んでいる。フィールドプレーヤーにも負傷者はいるが、チームの底上げが進んでいる。後半38分からは左サイドバックのDF中村太亮(26)がセンターバックに、MF宮崎智彦(29)が左サイドバックに、トップ下のMF小林祐希(24)がボランチにとポジションをスムーズに変更。名波監督に育てられ、日本代表入りも果たした小林は、その理由を「監督の采配は、選手を信頼してくれていると感じる。選手もすんなりできていた」と説明した。
勝てはしなかったが、「監督はホッとしたと思うし、選手にも自信になる」と小林。最大の目標「J1残留」は確実に近づいている。【保坂恭子】