<明治安田生命J2:清水1-1千葉>◇第19節◇19日◇アイスタ
ホームのJ2清水は1-1で千葉と引き分けた。前半17分、FW鄭大世(32)が直接FKで先制点で挙げたが、同21分に中央を突破されて同点ゴールを許した。後半はFW北川航也(19)と前節2得点挙げたMF村田和哉(27)が途中出場し、攻めの姿勢を貫いたものの、勝ち越しゴールは奪えなかった。今季初の3連勝を狙った一戦は、手痛いドローとなった。
目の覚めるような豪快な一発だった。前半17分、MF白崎凌兵(23)が獲得したFK。鄭はキッカーに名乗りを上げ、短い助走から右足一閃(いっせん)。相手の壁8人の頭上を越えた弾道はバーに直撃し、ワンバウンドしてゴールに吸い込まれた。「とにかく勝つためには先制点が大事」と話した点取り屋が4試合ぶりの得点。幸先良くリードを奪って主導権を握った。
「成長した姿を見せたい」。そう試合前に話した鄭には、特別な思いが胸にあった。敵将の千葉関塚隆監督(55)は川崎Fに入団した当時の指揮官。1年目から途中出場で起用され、2年目からはスタメン入り。「関塚さんの出会いがなかったら今の自分はない」。恩師の目の前で、宣言通りのゴールを決めた。
同21分には同点とされたものの、チームは攻めの姿勢を続けた。ハーフタイム。小林伸二監督(55)は「しっかり勝ちきろう」と指示を出した。後半序盤からFW金子翔太(21)が高い位置でのボール奪取を目指し、ハイプレスをかけた。鄭は前線で体を張って起点となり、同23分には右クロスをヘディングシュート。左ポストに当たり勝ち越しゴールとはならなかったものの、相手を押し込んだ。
同27分には前節2得点を挙げたMF村田が途中出場。しかし、最後まで相手ゴールをこじ開けることができなかった。今季初の3連勝を狙った一戦でドロー。白星ではなかったが、リーグ戦では11年以来、5シーズンぶりの5戦負けなし。負けない力はついてきた。【神谷亮磨】