札幌、重いアウェー無得点病 ドローで自動昇格M5

前半10分、ゴール前に飛び込み北九州DF川島と競る札幌FW都倉(左)(撮影・永野高輔)

<明治安田生命J2:北九州0-0札幌>◇第34節◇2日◇本城

 J2札幌は北九州に0-0で引き分けた。22勝8分け4敗の勝ち点74で首位をキープ。残り8戦で自動昇格対象3位C大阪とは、勝ち点11差に広げた。プレーオフ(PO)対象7位町田とは同25差となり、6位以上が確定した。

 自動昇格への“マジック”は1つ減り、5となった。FW都倉は「まだ1位にいるし、昇格は手の中にある。手放すか、ものにするかは自分たち次第。しっかり5勝してJ1という目標に向け1つ1つ戦っていきたい」と気を引き締めた。

 気温30・5度、湿度61%。涼風吹く札幌とは異なる蒸し暑いピッチもチャンスはつくった。前半3分、DF福森の右CKを都倉が頭で合わせたがクロスバーに阻まれた。シュート14本で無得点と決定力不足。主将の宮沢は「序盤にチャンスはあったし、そこで決めるか決めないかで流れは変わる。より高いレベルに上がったときに必要なところ」と対J1に向けた課題とした。

 ホームは今季17戦負けなし(15勝2分け)も、敵地では最近4戦勝ち無し無得点、計412分ゴールがない。勝ち点1は拾ったが四方田監督は「アウェーでも勝ち点3を取れるようにやっていけないと」と反省した。地道にスキを埋めながら前進し、J1仕様に進化させていく。【永野高輔】