Jリーガー初の禁止物質 広島千葉が暫定的資格停止

広島DF千葉和彦(写真は16年2月20日)

 広島の元日本代表DF千葉和彦(31)がドーピング検査で「暫定的な資格停止」となった。日本アンチ・ドーピング機構(JADA)から10月21日付で通知を受けたと27日に広島が発表。検体から興奮作用や筋肉増量効果のある物質「メチルヘキサンアミン」が検出されたという。日本サッカー協会が09年にJADAに加盟後、Jリーグ選手から禁止物質が検出されたのは初めて。千葉は当面、公式戦やチーム練習、イベントへの参加が禁止となった。

 検査は9月25日のリーグ浦和戦(埼玉)後に行われた。広島によると千葉は「意図的に摂取したことはない」とし、同時に摂取されたもう1つの検体(B検体)による再検査を要求。事実解明の聴聞会開催も要請した。Jリーグは「推移を見守らせていただきます」。日本協会の田嶋会長も「今、コメントする立場にない」としつつ「より一層、アンチドーピング活動を続けていかないと」とした。

 再検査で禁止物質が検出されれば、聴聞会を経てJADAから一定期間の資格停止など処分が下される。広島は「今後の事実関係の解明に向けて、全面的に協力してまいります」とコメント。佳境を迎えたJリーグが想定もしなかったアクシデントに巻き込まれた。

 ◆千葉和彦(ちば・かずひこ)1985年(昭60)6月21日、北海道生まれ。三重・日生学園二高(現青山高)卒業後にオランダに渡り、帰国後に新潟で06年J1デビュー。12年から広島。今季30試合に出場。通算308試合5得点。13年東アジア杯のオーストラリア戦で国際Aマッチ初出場。

 ◆メチルヘキサンアミン 成分が興奮作用をもたらし、競技力が向上するとされている。脂肪燃焼、筋肉増量にも効果があるという。世界反ドーピング機関(WADA)では11年から特定物質として使用禁止に。「ゼラニウム油」「ゼラニウム根エキス」の表記で、主に海外製サプリメントに含まれることがある。同物質が検出された例では、JADAが11年に自転車で資格停止6カ月、ボディービルで同2年の処分を下した。