元日本代表の森岡隆三氏、京都U-18監督を退任

京都U-18監督を退任する森岡隆三氏(写真は09年の京都コーチ時代)

 J2京都は17日、元日本代表DFで、下部組織U-18監督を務めていた、森岡隆三氏(41)との契約を更新しないと発表した。森岡氏はクラブを通じて「早いもので京都に来て、10年。選手生活の最後をこの地で迎え、指導者人生の一歩目をこの地で踏み出すことができたこと、感謝の思いでいっぱいです」とコメントした。

 森岡氏は神奈川・桐蔭学園高から94年に鹿島入りし、翌95年から06年まで清水でプレー。その間、日本代表に選出され、トルシエ監督政権下では、同監督が推し進める3-5-2システムの守備陣「フラット3」の軸となり、02年のW杯日韓大会に出場。07年に京都に移籍し、08年に現役を引退した。

 引退後は京都で指導者としてのキャリアをスタートした。09年から13年までトップチームのコーチ、14年は京都から派遣されてJFL佐川印刷京都のヘッドコーチを務め、15年に京都に復帰後、U-18の監督を務めていた。ただ、今季は参戦中の高円宮杯U-18プレミアリーグ・ウエストで、3試合を残し10チーム中6位。首位広島ユースとは勝ち点23差と低迷していた。

 森岡氏はシーズン中の退任発表について、無念の思いを吐露した。

 「まだシーズン途中で、こういった発表をするということ、そして何よりも今いるU-18の選手たちの成長をもう少し見届けたかったということ、心苦しく残念な思いですが、日頃選手たちに伝えてきたように、私自身も今シーズン残り3試合、最後まで一瞬一瞬を100%プレーしたいと思います。未来ある育成戦士たちがたくましく成長してくれることを信じ、京都サンガがもっともっと躍進し、京都の希望・勇気となることを心より願っております」

 森岡氏の今後については、明らかにされていないが「10年間本当にありがとうございました」と語っており、京都での指導者生活を終える見込みだ。