旭川実4年ぶり出場で初戦敗退、骨折主将の声援も…

松葉杖をつきながらイレブンを率いてスタンドにあいさつする旭川実の伊藤主将(中央)(撮影・浅見桂子)

<高校サッカー:米子北3-0旭川実>◇1回戦◇31日◇NACK

 4年ぶり5度目出場の旭川実は、前半の3失点が重くのしかかり、初戦突破はならなかった。

 抽せん会で相手が米子北に決まった時から「縦に速いサッカーをするチーム」(富居徹雄監督)と警戒してきたが、「縦に速いだけじゃなくて個の強さもあって、前半は惑わされた」とゲームキャプテンのDF関玲於那(3年)。守備を修正した後半は無失点に抑えたが、相手ゴールは遠かった。

 9日の練習中には主将でボランチのMF伊藤和稀(3年)が左足を骨折。全治3カ月の診断を受け、この日は両脇に松葉づえを抱えた痛々しい姿のまま、ピッチの外から大きな声で味方を鼓舞した。関は「1つでも多く勝って(伊藤を)上に連れていってあげたかった」と肩を落とした。