佐野日大4強 長崎達也が土壇場で決勝ゴール

佐野日大対駒大高 後半、勝ち越しゴールを決め歓喜する佐野日大FW長崎(撮影・江口和貴)

<高校サッカー:佐野日大2-1駒大高>◇準々決勝◇5日◇フクアリ

 前半は互いに攻め手を欠いたが、後半に試合が動いた。駒大高(東京A)は後半17分に途中出場したMF米田泰盛(3年)がファーストプレーで佐野日大(栃木)DF陣を切り裂き、左足でシュート。惜しくも得点には至らなかったが、リズムを替えた。同22分、米田は左からのクロスを受けると再び左足を振り抜く。ゴール左隅に決め、先制点を奪った。

 佐野日大も接戦を勝ち抜いてきた強さを発揮した。同27分には右サイドからのアーリークロスをMF飯渕玲偉(3年)が頭で競り勝つと、走り込んだDF梅沢崚(3年)が左足でシュート。GKの脇下を抜けてネットを揺らし、同点に追いついた。同終了間際には縦パスを受けたFW長崎達也(3年)がドリブルで相手をかわすと、思い切りよく右足でシュート。土壇場で勝ち越し点を挙げると、ピンク色に染まった応援席に走りガッツポーズ。昨年12月の練習試合で1-1だった駒大高との決着をつけ、4強進出を勝ち取った。