G大阪鈴木、江蘇戦抜てき濃厚「チャンスをつかむ」

先発濃厚なG大阪GK鈴木(撮影・小杉舞)

 ガンバ大阪GK鈴木椋大(りょうた、23)が今日15日のACL江蘇戦(ホーム)で、先発に抜てきされることが濃厚になった。14日は大阪・吹田市内で公式会見と前日練習。左頬骨骨折で全治約1カ月の日本代表東口の代役に、横浜から新加入の鈴木は緊張感を漂わせる。それでも「大事なACL。このチャンスをつかめば自分の評価も上がる。人生を変えるつもりで臨みたい」と意気込んだ。

 日本代表ハリルホジッチ監督が基準とする身長190センチを1センチ上回る、恵まれた体格を持つ。12年に横浜ユースからトップ昇格したが出場機会に恵まれず、昨季はJ2東京Vへ期限付き移籍し24試合に出場。カップ戦は経験しているが、J1のリーグ戦出場はない。いきなりのACLデビューに「まずは失点しないように意識したい」と引き締める。長谷川監督も「東口と同じようにはいかないが、カバーし合いながら戦いたい」と力を込めた。

 H組首位の江蘇は昨季100億円以上かけて元ブラジル代表MFラミレス、ブラジルで世代別代表の経験があるMFテイシェイラらを補強している。強力な攻撃陣を誇り、長谷川監督も「このグループで一番の強豪」と認める。1勝1敗で迎え、勝てば首位浮上の可能性もある第3戦。総力戦で難敵を迎え撃つ。【小杉舞】

 ◆鈴木椋大(すずき・りょうた)1994年(平6)2月10日、愛知県生まれ。愛知・豊川市の代田小時代に名古屋のスクールに入り、代田中では名古屋三好ジュニアユース。高校から横浜ユースへ。12年トップに昇格。16年にJ2東京Vへ期限付き移籍し、今季G大阪へ完全移籍。J2通算24試合。191センチ、85キロ。