<明治安田生命J1:磐田3-1清水>◇第5節◇1日◇エコパ
ジュビロ磐田のMF中村俊輔(38)が、4年ぶり復活の「静岡ダービー」で全3得点に絡み、チームに今季2勝目をもたらした。本来のトップ下ではなく右MFで先発。前半6分、右サイドで獲得したFKにボールをセットすると中央へ柔らかいボールを送った。走り込んだDF森下俊の頭にドンピシャで合わせ、先制点をアシスト。「価値ある先制点だった」と右手拳を握り、名波監督を中心に広がった歓喜の輪に笑顔で飛び込んだ。
その後も黄金の左足はさえ渡った。同37分には、左サイドのFKからMFムサエフの移籍後初得点を演出。後半3分には中央からFW川又に絶妙なスルーパスを送り、MF川辺の決定的な3点目の起点となった。チームは開幕から4試合中3試合で無得点。攻撃に不安を残して迎えた一戦だったが、「1点目は(森下)俊が信じて走って、前に出ている。そういう信頼関係ができてこそ、得点は生まれる。単なる得点というより、形が作れたことが大きい」と、会場に駆け付けた約3万人の磐田サポーターに浮上への1歩を示した。
8日次節は、クラブ方針や監督とのサッカー観の違いに苦しみ離れた古巣横浜F・マリノスとアウェーで対戦する。名波監督は「俊輔ダービーが待っている」と話したが、中村俊は「平常心で臨めるようにしたい」と、静かに闘志を燃やして会場を後にした。【前田和哉】