鹿島FW金森23歳の誓い「いつかチャンスが来る」

パスを受ける鹿島FW金森。後方は石井監督(撮影・鎌田直秀)

 J1鹿島アントラーズFW金森健志が23歳の誓いを立てた。

 4日、誕生日を迎え「新たなスタートとして気持ちを引き締めて頑張りたい。毎日がアピールの場。石井監督に使いたいと思わせていきたい。いつかチャンスが来ると信じて、点をとれる良い準備をしたい」。

 “博多のネイマール”の愛称でリオデジャネイロ五輪代表候補としても活躍し、福岡から新加入した。今季公式戦の出場機会はまだで、前節1日の大宮戦(NACK)では高卒ルーキーFW安部裕葵(ひろき、18)に鹿島デビューで先を越されたが「焦りはない。負けていられないという気持ちになりました」と刺激を受けている。

 先週の紅白戦ではDF昌子源(24)、植田直通(22)の日本代表センターバックら主力組から得点するなど、結果も出しつつある。この日の練習でも、巧みなトラップから豪快にゴールを決めると、石井正忠監督(50)から「タケシ、いいよ。お前の良いところ出たよ」と絶賛される場面もあった。その後はFW鈴木優磨(20)ら若手メンバーと連日の居残りでシュート練習を積み重ねた。練習後にはサポーターから多くの誕生日プレゼントをもらい、笑顔も見せた。

 次節8日のセレッソ大阪戦(カシマ)では、MF小笠原満男(37)、GK曽ケ端準(37)が出場すれば、過去6人しかいないJ1通算500試合出場を達成する。金森にとっても、選手として人間として尊敬する先輩だ。「今まではテレビだったり、対戦相手としてしか見たことがなかったが、一緒にやってみて、人柄もいいし、プレーでもサッカー以外でも自分たちのお手本になる。自分も500試合くらい出られるような選手になりたい。2人から盗んでいきたいと思います」。まずは鹿島のユニホームで一緒にピッチに立つことが、最初の目標となる。【鎌田直秀】