甲府河本で先制も川崎F奈良ドロー弾/川-甲6節

引き分けに終わり厳しい表情でサポーターへあいさつに向かうFW小林(右から2人目)ら川崎Fイレブン(撮影・江口和貴)

<明治安田生命J1:川崎F1-1甲府>◇第6節◇8日◇等々力

 後半ロスタイムの点の取り合いで、川崎フロンターレとヴァンフォーレ甲府が引き分けた。

 序盤から川崎Fが主導権を握るが、FW小林悠らのシュートがなかなか枠を捉えられない。後半18分にはMF中村憲剛の右CKから絶好機を迎える。MFハイネルがヘディングしたボールがゴール前に詰めていたDF谷口彰悟の足元へ。体勢を崩しながら右足ダイレクトで合わせたが、シュートは左ポストを直撃。得点にはつながらなかった。

 互いに無得点のまま、迎えた後半ロスタイム。7分が掲示されたあと、先制したのは甲府だった。中央付近でFWドゥドゥが奪ってカウンターを仕掛け、DF2人を振り切って長いパスを中央へ。走り込んでいたFW河本明人がGKとの1対1を制し、ゴール右隅へ蹴りこんだ。

 窮地に追い込まれた川崎Fだったが、2分後に逆襲。MF中村の右CKに、ファーサイドでDF奈良竜樹が反応。ヘディングで右上隅に決め、土壇場で同点に追いついた。

 結局8分35秒に延びたロスタイムでその後ゴールは生まれず、試合はドローで終わった。同点弾のDF奈良は「ホームで勝ち点3を取らなきゃいけない試合だった。失点の原因は僕のプレー。自分の仕事をしっかりやりきれなかったのは悔しい」と反省しつつ、「厳しい中で追いついたのは次につながる」と懸命に前を向いた。