山形、単調な攻めでまた0点「シュート打てよ!」

山形対水戸 前半、水戸FW林(右)のシュートを放つに反応する山形GK児玉(撮影・下田雄一)

<明治安田生命J2:山形0-0水戸>◇第11節◇3日◇NDスタ

 モンテディオ山形はホームで水戸ホーリーホックと対戦し、今季3回目となるスコアレスドローで勝ち点1を積み上げた。前半からロングボール主体の単調な攻めに終始し、引いて守る水戸DFの壁を最後まで崩しきれなかった。放ったシュートは水戸の12本を下回る8本。ゴールデンウイークで、プロの豪快なシュートを楽しみにスタジアムに駆けつけたサポーターをがっかりさせた。

 「シュート打てよ!」。攻守でひたむきに走りきったイレブンに向かって、サポーター席から厳しい言葉が飛び交った。前節までチームの1試合平均シュート数は7・7とリーグ22チーム中でワースト3。この日、チーム8本中5本のシュートを放ったFW汰木康也(21)は「自分が決めていれば勝てた試合。攻撃になったとき勢いが少ない。崩しの形、アイデアが少ない」と悔しさをにじませた。

 この日、スタジアムには7553人のサポーターが詰めかけた。試合後、木山隆之監督(45)は「GWでたくさんの人が見に来てくれただけに勝ちたかった。悔しいです。相手の懐に入っていく場面があったが崩しきれなかった。もうひと工夫足らなかった」と振り返る。GW最終日となる次節ホーム名古屋戦までに攻撃力に磨きをかけたい。【下田雄一】