京都小屋松、ホーム初得点がV弾「ちょっと遅すぎ」

<明治安田生命J2:京都1-0群馬>◇第21節◇1日◇西京極

 京都サンガFCのMF小屋松知哉(22)が試合終了間際に決勝点を決め、チームを4試合ぶりの白星に導いた。

 0-0の後半ロスタイム。DF石櫃洋祐(33)の右クロスをペナルティーエリア内のFWエスクデロ競飛王(28)が頭で折り返すと、ゴール前のMF小屋松が頭で押し込んだ。今季5点目ながらホーム初得点。「ちょっと遅すぎですね」と苦笑いしつつも「すごくうれしかった。今季はごっつぁんゴールが多い。たまたまボールが来て、入れるだけでした」と喜んだ。

 小屋松は京都橘出身で、名古屋を経て今季から地元の京都に加入した。西京極でのゴールは、高校3年の全国選手権京都大会以来4年ぶり。同じ京都橘出身で途中出場したFW岩崎悠人(19)は「やりましたね。自分も(ゴールを)決めたかったから悔しいけど、めっちゃうれしかった」。アシストしたエスクデロも「小屋松は毎試合、死ぬほど走っている。(小屋松に)こういうご褒美がこぼれてくるのはうれしい」と祝福した。

 勝ち点を28に伸ばしたが、順位は15位と変わらない。だが、4試合ぶり白星の価値は大きい。布部陽功監督(43)は「選手は最後まで攻守に体を張ってくれた。次につながるゲームだった」と手応えを口にした。ホームで勢いをつけ、次節9日のアウェー岐阜戦に臨む。