札幌新加入石川「残留は絶対条件」再出発に意気込む

仙台から加入のDF石川は、札幌のクラブハウスを訪れユニホームを手にした

 北海道コンサドーレ札幌が、ベガルタ仙台から完全移籍で獲得したDF石川直樹(31)が1日、札幌・宮の沢のクラブハウスを訪れ「J1残留」を絶対条件に掲げた。自家用車で前夜に仙台を出発し、フェリーで北海道入り。約18時間の大移動にも疲れを見せず「1日でも早くチームに合流したい。来年につながるよう、何か助けになれば」と、再出発に意気込んだ。

 09年7月から札幌に在籍し、10年には主将も務めた。6年半ぶりの“Uターン”に、感慨もひとしおだ。「チームの温かさ、芝など練習環境の良さも知っている。家族のことも考えた時、札幌でサッカーをやることにメリットしか見つからなかった」。なじみのピッチに立ち「このタイミングで完全移籍というのは、年齢的にすごくうれしかったし、選手としてやりがいを感じた」と、移籍決断の理由を口にした。

 ルーキーイヤーの04年と同じ背番号32。3と2を足せば、新潟、仙台で定着した5にもなる。2週間前に右ふくらはぎを痛めており、しばらくは別メニュー調整となるが「残留は絶対条件。何試合も札幌の試合を見てきたが、もっと上にいけるはず」と頼もしかった。【中島宙恵】