山口蛍も信頼「健勇は真のストライカー」/平畠啓史

左から池田愛恵里、平畠啓史、山口蛍、杉本健勇

 サッカー通のお笑いタレント平畠啓史(48)がJリーグのクラブを独自目線で紹介するスカパー!の番組「平ちゃんの『ほな行こか。』」。今回はセレッソ大阪を訪問し、MF山口蛍(26)とFW杉本健勇(24)と対談した。現在リーグ5位と上位をキープするチームにあって、ともに日本代表にも名を連ねる2人。タレント池田愛恵里(27)とともに普段聞けないような山口、杉本両選手の本音トークに触れた。9月9日の初回放送を前に、ファン必見のインタビューをお届けする。

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 平畠 「ダービーってあるじゃないですか?やっぱりユースの頃からガンバ大阪とかって意識するんですか?」

 山口 「僕らはしてましたね。僕らが中学生でガンバとやるまでは一つ上の世代もガンバには勝っていなかったっていうのは聞いていたので。僕らは中学生の時は結構、勝率良かったのですが、対抗心っていうのはありました」

 平畠 「やっぱり子供の頃から『ダービー感』っていうものが育っていってるんですね」

 山口 「そうですね。特にジュニアユース、ユースと上がってきている選手はそう思いますね」

 平畠 「健勇選手はその辺りの感覚ってあります?」

 杉本 「ありますね。やっぱり自分たちの小さい頃はガンバの方がトップチームもジュニアユースチームも強かったので。本当に蛍君、丸君(DF丸橋祐介)世代の頃からちょっとガンバに勝ち出してみたいな感じですかね」

 平畠 「今、大阪ダービーにたくさんの人が入るじゃないですか?でもそこに出ているってのは子供の頃からこの舞台でやりたいみたいのがあるんですね」

 杉本 「やっぱり一番奮いたつというか。興奮しますね」

 平畠 「『モチベーション』という言葉があるじゃないですか?そんなのはほっといても出てくる感じですか?ダービーって」

 山口 「ガンバとやる時はそうですね。別にガンバが嫌いとかそういうことじゃないですけど」

 平畠 「もちろんもちろん!ほっといても(出てくるんですね。)ダービーってそういうことなんやな!」

 池田 「だからあんなに激しいっていうか、熱いんでしょうね!サポーターの方も含め」

 平畠 「ガンバもそういう気持ちですよね。セレッソには負けられないという」

 杉本 「でも僕らの方が強いと思いますけどね、そういう思いは。ガンバはずっと僕らに勝ってきたチームなので」

 平畠 「あのガンバを倒したいという気持ちがセレッソの選手には強いと」

 山口 「はい」

 平畠 「そんな中で今シーズンは杉本健勇選手がかなり得点を取っていますが、蛍選手から見て今シーズン(杉本選手は)いかがですか?」

 山口 「去年からサイドをやっていたので、それでも点を取っていましたが、今年一番前に固定されて最初はやっぱり去年のプレースタイルがあるからちょっと難しいかなというのもありましたが、でも今はストライカーとして迫力もあると思いますし、技術ある上に点が取れるところに泥臭く入っていけるからこそ点が取れているのだと思います」

 平畠 「これまあポジションが去年と違うと思うんですけど、他のこと考えると今年なんか変わったのか、去年もそのままやったけど点取れてるんですよなのか。スムージー飲むようになりましたなのか(笑)」

 杉本 「本当に変わったのはポジションだけだと思います。最初の試合はちょっと戸惑いというか、左サイドに逃げたいっていう風にずっと思っていて、左サイドがやりやすいなと思ったりしてたんですけど、でも自分が本当にやりたかったポジションは一番前だったので、逃げたらあかんしやるしかないなっていう気持ちに切り替わった瞬間にちょっとずつ慣れてきたというか」

 平畠 「自分の中でも葛藤というか」

 杉本 「結構ありましたね。正直」

 平畠 「でもやっぱり(点を)取れ出すと元々FWの感覚が更に出てくるというか」

 杉本 「そうですね。最初に点を取ったのがダービーやったんですけど、2点取れて自信になりましたし、あの試合はポイントだったんじゃないかと思います」

 平畠 「杉本健勇選手って決まったゴールパフォーマンスってあります?」

 杉本 「いや、ないですね」

 平畠 「あの感情のままにっていうのが良いなって思うんですけど、自分の中で(パフォーマンスを)作ろうかなってうのはあるんですか?」

 杉本 「全然ないですけど、ゴールを決めたら興奮して「うわー」となってしまうんで(笑)」

 平畠 「逆に心配なのが、決め損なって感情高ぶりすぎてポストに「うわー」ってやるじゃないですか? あれ大丈夫かなって。あれで怪我したらどうすんやと(笑)あれ結構痛いでしょ?」

 杉本 「あれ1回グーで思いっきりいったら(拳が)でめちゃくちゃベローンって捲(めく)れて(笑)」

 池田 「やっぱりあるんですね!ケガ(笑)」

 平畠 「でももう抑えきれへんというか、何やってんねん俺!みたいな?」

 杉本 「自分に怒ってるって感じで」

 平畠 「でもそういう意味でも今シーズン(杉本選手は)頼もしいというか」

 山口 「そうですね。やっぱり1番点を取っていますし、間違いなく今のチームのポイントゲッターなので。やっぱりクロスとか入るときにしても一番に動いているのは健勇ですし、(山村)和也君がトップ下に入って点を取ってますけど、クロスとかの大事な瞬間に和也君はたとえ止まっていたとしても健勇だけ一人だけ動いていたりとか、やっぱりそういうのがあるから、そこは本当にストライカーらしくなってきたなって思いますけどね」

 平畠 「見てますね。。そりゃ見てますわね!(笑)でも見てたら健勇来よったな。入るなこれ!みたいな感じになるんですか?」

 山口 「ですし、今、右サイド(水沼)宏太君いるじゃないですか。クロスが良いのあるし、そこに行ってクロス上がったら入りそうやなってうのはいつもありますね」

 平畠 「そう感じさせてるみたいですよ!」

 杉本 「そこは自分でも意識しているところではありますし、宏太君は本当にクロスめっちゃ良いので必ず突っ込むっていう」

 平畠 「その信頼関係もそうですね!もうこれ来るやろ!みたいな」

 杉本 「そうですね。結構ありますね。それは」

 平畠 「それで実際にきますもんね!」

 杉本 「俺、結構外してしまってるんですけど、チャンスはめっちゃあるんで」

 平畠 「今シーズンは良い感じできていると勝手に思ってるんですけど、こういう感じでシーズン終盤に向かっているっていうのは幸せなことですね」

 山口 「そうですね。こんな順位にいたこともないし、こういう状況で終盤にきたことがないので、チームとしても良い雰囲気ではあるし、ただここ最近だけでは勝ったり負けたり引き分けたりっていうのが多いから、ちょっと難しくなってきてはいるけど、またそこから大崩しないのが今のセレッソだと思いますし、できるだけこのまま順位を落とさずにいけたら良いなと思います」

 ◆放送情報 平ちゃんの「ほな行こか。」#6 ~C大阪篇~ 初回放送:9月9日(土) 22:00~23:00。放送チャンネル:スカサカ!(800/580)ほか再放送多数