G大阪長谷川監督、ラストダービー制し最後の1冠へ

G大阪MF遠藤はC大阪戦への意気込みを語る(撮影・宮崎幸一)

 “ラストダービー”を制して最後の1冠へ。ルヴァン杯準決勝は、カップ戦で12年ぶりの大阪ダービー。まず明日4日、セレッソ大阪の本拠地ヤンマーで第1戦を迎える。今季限りで退任するガンバ大阪長谷川健太監督(52)はリーグ、天皇杯とV逸が決定。有終の美となるタイトルへ、宿敵をたたく意欲を見せた。

 唯一残った可能性に全力を注ぐ。G大阪は天皇杯4回戦で敗退、リーグ戦も9月30日横浜戦に敗れ優勝が消えた。狙えるのはルヴァン杯のみ。2日は非公開で調整し、長谷川監督は「取って終わりたいが、相手もあることだし簡単ではない。しっかり準備して頑張りたい」と力をこめた。

 今季限りの退任で、大阪ダービーも今回が最後となりそうだ。同杯での激突は12年ぶりで2勝2分けと負けなし。3年連続決勝に進んでいる得意の大会、さらに「このチームに来て最初に取ったし、清水でも現役時代に初めて取ったタイトル」と長谷川監督。3冠を飾った14年、自ら先制ゴールを決めて初優勝した清水の96年。思い入れの深いタイトルを逃せない。

 日本代表に3人、韓国代表に2人、さらにケガ人と主力の多くを欠き苦しい。それでも「いるメンバーでしっかり戦っていきたい」。まずは4年連続の決勝へ、大阪のライバルをたたく。【実藤健一】