仙台大岩「常にリスク管理」速攻封じ8試合ぶり0封

仙台対清水 前半、清水FWアウベス(左)は仙台DF大岩とボールを奪い合う(撮影・小沢裕)

 ベガルタ仙台のDF大岩一貴(28)は、カウンターを狙った清水エスパルスの攻撃陣を封じ、8試合ぶりの無失点に貢献した。

 記者会見で久しぶりの無失点を達成した要因を聞かれた渡辺監督も「今日は一貴のカバリングがパーフェクトだったんじゃないでしょうか」と褒めたたえた。清水FWチアゴ・アウベスを前半から徹底マークし、カウンターの脅威を感じさせなかった。

 大岩は、3バックの中央として、負傷離脱中の主将のMF富田に代わりゲームキャプテンを務める者として、今月浦和や川崎Fに複数失点を喫したことに責任を感じていた。「申し訳ない気持ちがあった」。その悔しさをピッチで晴らしてみせた。

 前節川崎F戦で終盤の5分間で3失点し逆転負けを喫した。「ここ(終盤)でカウンターで1点を取られたらダメだと思った。攻撃は前に任せて、常にリスク管理を徹底しようと思っていました」と役割を全うした。ただ、監督の高評価を報道陣から伝え聞いても「勝ちたかったということしか…」と肩を落とした。

 結局、チームは勝ちきれなかった。相手の2倍以上のシュート17本を放った。だが相手の守備ブロックを崩せなかった。攻撃について今季2得点の守備の要は「少しのところだったと思います。やり続ければいい。DFだったら、セットプレーでもチャンスがあったと思う」と振り返った。