神戸吉田監督「気持ちは出せた」初の決勝進出ならず

天皇杯準決勝 神戸対C大阪 C大阪に敗れ肩を落とす神戸イレブン(撮影・前田充)

 ヴィッセル神戸は先制したが延長で力尽き、初の決勝進出を逃した。

 歓喜は1分しか続かなかった。0-0の後半45分、途中出場のMF大森が左サイドからクロスを上げる。ゴール前でFW渡辺とMF小川が飛び込んだが、触ることなくそのままネットを揺らして先制弾となった。しかし、1分後のロスタイムに失点し、延長前半に勝ち越しを許した。

 激闘を繰り広げた選手に、試合後のサポーターは拍手を送った。吉田監督は「(C大阪に)1カ月前は歯が立たない印象があったけれど、プランを変更した。選手がプラン通りに戦ってくれたことは感謝。泣いている選手もいたし、気持ちは出せた」と選手をたたえた。主将のFW渡辺は「自分たちがやろうとしたことは出せたけれど、悔しさは残る」と唇をかんだ。