C大阪が釜本氏のヤンマー以来43大会ぶり天皇杯V

C大阪対横浜 後半、同点ゴールを決めたC大阪FW山村(中央奥)はイレブンと抱き合って喜ぶ(撮影・浅見桂子)

 J1セレッソ大阪が、MF水沼宏太(27)の延長前半5分の決勝弾で横浜F・マリノスに勝ち、優勝した。C大阪の優勝は、前身のヤンマーが釜本邦茂さんの決勝弾で永大産業に2-1で勝った1974年(昭49)度の第54回大会以来、43年ぶり4回目。C大阪として出場した94年以降は初めての優勝となる。

 先制したのは、横浜だった。前半8分、DF下平匠の右クロスを胸トラップしたFW伊藤翔(29)が、C大阪DF木本恭生の寄せをしのぎ、GKキム・ジンヒョンが迫る中、右足で落ち着いてゴール左に流し込んだ。17年12月23日の準決勝・柏レイソル戦に続き、伊藤が2戦連続ゴールでチームに勢いを付けた。

 C大阪が後半20分、追いついた。水沼がペナルティーエリア外側から放ったシュートはGK飯倉大樹にはじかれるが、DFのクリアをFW山村和也(28)が拾い、ゴールを決めた。

 そして延長前半5分、山村の左クロスに反応した水沼が、ファーサイドから跳び込み、ヘディングで逆転ゴールを押し込んだ。ゴール脇は、桜色の歓喜の輪が出来た。

 C大阪は、ルヴァン杯に続き国内2冠に輝いた。