前橋育英5発圧勝 FW飯島4発「みんなのおかげ」

初芝橋本対前橋育英 後半、2点目を決めた前橋育英FW飯島は応援席を見つめて笑顔を見せる(撮影・山崎安昭)

 前橋育英(群馬=4大会連続21回目)が、初芝橋本(和歌山=2大会ぶり15回目)に圧勝した。

 優勝候補のタイガー軍団で昨年から10番を背負うFW飯島陸(3年)が圧巻の4得点。前半16分にMF五十嵐隼人(3年)のスルーパスで抜け出して右足で先制すると、後半4分にも右足でこぼれ球を押し込む。14分にはロングスローから流れてきた球を頭で決めてハットトリック。勢いは止まらず、28分にはセンターバック角田涼太朗(3年)からのロングフィードで抜け出し、GKをかわして左足で蹴り込んだ。166センチの小柄な体でキレのある動き。次々とゴールネットを揺らして悲願の優勝へ、幸先の良いスタートを切った。

 ヒーローの飯島は「4ゴール取れたのはチームみんなのおかげ」と感謝しつつ「まだまだ決め切れないところがあったので点をつけるとしたら50点。全国制覇を目標にやっていきたい」と自分に厳しかった。

 前回大会は準優勝。リベンジを期す大会の初戦を難なく突破し、山田耕介監督は「前半は決め切れなかったけど、後半は失敗してもいい気持ちでいかせた。飯島は、いいタイミングで裏に抜け出していたので良かったですね。まだまだこれから頑張っていきたい」と冷静に試合を振り返った。