横浜、久里浜周辺にクラブハウスとグラウンド設置へ

 横浜F・マリノスの古川宏一郎社長(41)は25日、横浜市内で取材に応じトレーニング施設の拡大・拡充について横浜市、横須賀市と基本協定の締結に向けて動きだしたことを明らかにした。

 古川社長は「練習場の拡大、拡充は私の中では優先事項として取り組んできました。これから基本協定を締結し、できるだけ早く施設をオープンさせたい」と、早期実現に意欲を見せた。新横浜の第1運動広場のグラウンド(114メートル×138メートル)を拡充し、これまでの1面から、人工芝と天然芝の2面に広げる。また、JR久里浜駅周辺の再開発プロジェクトの一環として、「くりはまみんなの公園」に2ヘクタールの広さを確保し、2・5面のグラウンドとクラブハウス、さらに練習試合を想定しての1000人収容のスタンドを設置する構想。

 古川社長は「投資額は未定です。オープンの目安も現状では何とも言えませんが、5年も先じゃありません」とし、自治体と協議を進めてなるべく早く着工、施設利用開始にこぎつけたい意向だ。「国の認可も必要ですし、地域住民の方々の理解も必要です。市民の方との共生がテーマ。イベントを開催したり、周辺学校のイベントに出向いたり、積極的に交流したい」とし、練習環境を補強しつつ、地域との結び付きもこれまで以上に深めたい考えだ。