湘南ステバノヴィッチ幻ハット記録も「気にしない」

 セルビア1部パルチザン・ベオグラードから湘南ベルマーレに加入したFWアレン・ステバノヴィッチ(27)が、公式戦5戦目の横浜F・マリノス戦で、初ゴールを含む2発など3得点に絡む活躍を見せた。

 まずは前半8分、左サイド深くまで切り込んで右足を思い切り振り抜くと、ボールは横浜DF中沢佑二(40)の頭に当たって、そのままゴールに吸い込まれた。

 同41分には、右からの浮き球パスに抜け出すと、GKとの1対1の状況で落ち着いてゴールに蹴りこみ、日本での公式戦初ゴールを決めた。

 さらに同ロスタイムには、右から中央へと切り込んだFW松田天馬からイ・ジョンヒョプを経由したパスを受けると、右足で落ち着いて2点目を決めた。

 「非常にうれしい。いいタイミングでいいパスが来たので、余計なことを考えずにゴールにしっかり決めきることを考えていた。私の2ゴールでチームに勝ち点をもたらすことが出来た」と笑みを浮かべた。

 もし、前半8分のオウンゴールがゴールだったら、ハットトリックを達成していた。この日、前半27、44、45分と、前半だけでハットトリックを達成した横浜FWウーゴ・ヴィエイラ(29)とともに、Jリーグ史上初となる「前半だけで1試合両軍ハット」の記録の立役者となっていた。

 幻に終わったが「全く気にしていない。難しい戦いで勝ち点1が取れた。チームが1つになって戦えたことの方が大きい」と語った。

 ヴィエイラは、パルチザンの宿敵・レッドスター・ベオグラードでプレーしており、パルチザンに在籍した2年の間に、ダービーマッチで4度、対戦したという。「本当にいい選手で、得点能力が高い。残念ながら、今日も彼に決められてしまったよ。次の対戦の時は、チームでしっかりと抑えたいね」と笑みを浮かべた。

 ヴィエイラとのセルビア時代の対戦成績について聞くと「1勝1分け2敗で負け越しました。でも、最初の年(15-16年)はレッドスターがリーグ優勝した。2年目(16-17年)はパルチザンがリーグ、カップで優勝した。だから、タイトルの数では僕の勝ちだよ」と笑顔を浮かべつつ、胸を張った。【村上幸将】