川崎F中村憲剛2年ぶりマルチ弾、西城さんへ感謝

川崎F対清水 後半、左足でゴールを奪う川崎F・中村。左は清水GK六反(撮影・山崎安昭)

<明治安田生命J1:川崎F3-0清水>◇第15節◇20日◇等々力

 川崎フロンターレが、MF中村憲剛(37)の2発などで清水エスパルスに快勝し、ホームの連敗を2で止めた。キックオフ前には、毎年7月の「川崎市制記念試合」に登場した歌手西城秀樹さんを悼み黙とうをささげ、イレブンは喪章をつけてプレーした。

 中村は前半19分、ゴール正面25メートルの好位置でのフリーキックで先制点を挙げ、後半12分には敵陣深くで清水MF河井へプレスをかけボールを奪い、追加点。今季のゴールパフォーマンスは、お笑い芸人のバイク川崎バイクの「BKB」ポーズで、スタンドのサポーターと2度「BKB、ヒィーア」と喜びを分かち合った。

 2年ぶり5度目のマルチ弾に「16年やっていてなかなかない。ひょっとしたら(西城さんが)取らせてくれたのかなと。導いてくれたと思う」としみじみ語った。秀樹さんは00年7月にホーム・等々力競技場で開催された「川崎市制記念試合・川崎F-V川崎」の試合に初登場し、ハーフタイムにヒット曲「ヤングマン」を歌いスタジアムを盛り上げた。04年からは07年をのぞき毎年、西城さんが出演してきた。中村は「まだ、観客動員が3000人の時ぐらいから来てくださっていた。今日も勝ちを報告できたのはうれしいです」。試合後は、サポーターの前で「YMCA」のポーズをし、天国の秀樹さんへ感謝を示していた。