鳥栖監督「スキみせない」プラン通りに7発大勝

前半1分、先制点を奪う鳥栖MF河野広貴(撮影・菊川光一)

<天皇杯:鳥栖7-0多度津FC>◇2回戦◇6日◇ベアスタ

 サガン鳥栖が四国社会人リーグに所属する格下相手との初戦で快勝した。

 マッシモ・フィッカデンティ監督(50)が「スキを一瞬でもつくらないよう90分やり、違いを見せるため入りからビシッと決めたかった」と描いたプラン通りだった。

 前半1分、MF河野広貴(28)の先制点など2-0で前半を折り返すと、後半は指揮官の「自分たちのサッカーをやりきること」のハーフタイム指示でさらに勢いは加速。けがから復帰した元コロンビア代表FWビクトル・イバルボ(28)の2得点目など5点を奪い突き放した。

 リーグ戦で17位に沈み、W杯ロシア大会による中断期間入りした。その間、主将のDF吉田豊(28)が「前にプレスに行くと、後ろがついていかずバラバラだった」という課題を修正。ラインの上げ下げ時、選手の距離感はコンパクトに保たれ、攻守に圧倒した。

 指揮官は、リーグ戦再開までの期間について「海外でコンディションを上げる。日本に戻り(練習試合を)いくつか組んでコンディションをいい状態にしたい」と、海外キャンプでの巻き返しへ気合。河野も「キャンプもあるし、コンディションを確認し合わせていきたい」と意気込んだ。